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アクアティップス

自分が興味を持った事をダラダラと書いています。ブログは気晴らしです。

黒ヒゲゴケに効果あり?サイアミーズ・フライングフォックスのお話

アクアリウムのコケ取り生体として人気の高いサイアミーズ・フライングフォックスについて解説していきます。サイアミーズは、黒ヒゲゴケを食べてくれる数少ないコケ取りとして評価されています。基本的なことをささっとまとめた後に、長所短所をまとめていきます。

 

サイアミーズ・フライングフォックスについて

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主な特徴は上の通りですが、今からひとつひとつ補足していきます。

 

通名

サイアミーズ・フライングフォックスという長い名前をもっています。アニメキャラの必殺技のような名前ですが、直訳すると、「タイのオオコウモリ」になるそうです。名前だけ聞くとカッコいいですけどね...。見た目はそうでもないですね。

参考▶︎ GRASS DESIGN

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性格

サイアミーズ・フライングフォックスは大きくなると性格が荒くなるとよく言われますが、この表現はとても曖昧ですから補足しておきます。

個体差はありますが、基本的には8〜10cmを超える辺りから荒くなると考えて下さい。もちろん、8cmを超えて突然威張り散らかすなんてことはありませんが、大体の目安として荒いと言われているのはこのサイズを超えたものが多い印象です。

また、荒いといっても他魚を追いかけ回して殺したりすることはありません。あるとすれば、エサの時に自分よりも小さい魚を追いかけ回す程度です。

*他魚のヒレをかじることがあるとも言われますが、信頼できる情報かどうかはわかりません。サイアミーズ・フライングフォックスの酷似種(後術します)にこの性質が確認されていますから、誤解された可能性が高いです。

 

温厚なカラシンを飼育していた人は、「荒っ‼︎」と感じるかもしれませんが、シクリッドを飼育していた人は、「そうでもない...」と感じるでしょう。感じ方も人それぞれですね。

 

体長

最大体長は12cm程度です。ゴミ処理のために入れていたサイアミーズが巨大化したなんて話も聞きますが、水草水槽でコケだけを食べて大きくなったのであれば、せいぜい10cm程度が限界でしょう。

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浮遊性

サイアミーズ・フライングフォックスは割とよく泳ぎ回るイメージがあります。少なくとも明かりがついている時は一生懸命コケを食べています。運動量からすると、オトシンクルスヤマトヌマエビよりもあるでしょう。

ただ、せわしなく泳ぎ回られると景観を損ねる可能性もあります。1匹であれば気にならなくても、小型水槽に何匹もいれば邪魔になるでしょう。飼育する匹数にも注意して下さい。

 

酷似種に要注意

サイアミーズ・フライングフォックスには、フライングフォックスという名前の酷似種が存在します。名前が同じですが、そっくりさんの方には「サイアミーズ」が付きません。

*ここでは混乱を避けるために、ホンモノをサイアミーズ、ニセモノをフライングフォックスと表記します。

この2種は、ショップで混同して売られることもありますから注意が必要です。万が一フライングフォックスを買ってしまった場合は結構厄介なことになりますから、見分け方のポイントをここで紹介しておきます。

 

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これ以外にも、フライングフォックスの方がずんぐり体型だとか、見分け方はまだありますが、1番分かりやすいのはこれらの見分け方です。

2.について少し補足すると、黒のラインの上に戦がハッキリと入っているのがフライングフォックスというだけで、サイアミーズに線が入らないわけではありません。サイアミーズも小さな頃は若干ではありますがラインが入ります。ただ、成長して大きくなると消滅することが多いようです。

 

フライングフォックスの特徴

フライングフォックスの特徴について紹介しておきます。 フライングフォックスは本家のサイアミーズと比べ性格が荒いです。後からホンモノを飼育して、性格の違いに驚いて調べたところ、初めてフライングフォックスの存在を知ったという人もいます。大きくなると他魚のヒレをかじることもありますから注意が必要です。

コケ取りに関して言えば、フライングフォックスは大きくなるとコケを食べなくなるという点でサイアミーズと異なります。その上15cm近くまで成長することもありますから、コケ取りとしてはあまり使えません。

以上の点がサイアミーズと違う所です。散々偽サイアミーズと言われ可愛いそうな気がしていますが、コケ取り生体としてはどうしてもニセモノ扱いになってしまいます。

フライングフォックスをサイアミーズと思って飼育している人は結構いるはずですから、サイアミーズとしては信じがたい情報も出回っていたりします。とこまで正しいのかは分かりませんが、全てを鵜呑みにしてはいけないということは知っておいて下さい。

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得意なコケ

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黒いヒゲ状、またはハケ状のコケを食べます。この種のコケを食べる生体は数少ないため重宝されます。これについてはまた後で説明します。

養分が多く、光の強い所で発生しやすいコケです。細い糸状藻であれば、エビ類でも処理できますが、たまに太く硬い糸状藻も見かけます。プチプチとちぎる音が聞こえそうなくらい一生懸命ちぎって食べる姿を見たことがありますから、パワーがあるだけエビ類よりも処理が早いでしょう。

 

サイアミーズ・フライングフォックスの長所

 

黒ヒゲゴケに効果がある

先程も少し触れましたが、サイアミーズ・フライングフォックスは黒ヒゲゴケを処理してくれる数少ないコケ取り生体です。黒ヒゲゴケは比較的安定した環境でも発生する厄介なコケですから、コレを食べてくれるクリーナーフィッシュがいると言うのは本当にありがたいことです。

ただ、相手は生き物ですから中には黒ヒゲに見向きもしない個体もいます。黒ヒゲゴケ以外に食べるコケがなければ、渋々食べてくれたと言う人もいますし、あるときスイッチが入ったかのようにいきなり食べ始めることもあるそうですから、根気強く待つ必要もあるでしょう。

ショップで購入する場合には、詳しい人に聞くか、その水槽内に黒ヒゲゴケがないかどうかきちんと確認することをお勧めします。

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運動量がピカイチ

サイアミーズは他のコケ取り生体に比べて運動量があります。体をひっくり返してまで頑張ってコケを食べている姿はとても可愛いものです。

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丈夫

サイアミーズはコイの仲間だけあって非常に丈夫です。他のコケ取り生体達も特別弱い訳ではないですが、その中でもサイアミーズは特に丈夫ですから、突然死んでしまうなんて事は殆んどないでしょう。

 

酸欠に強い

サイアミーズが特別強いわけではありませんが、コケ取り生体は酸欠に弱いものが多いです。残念なことに、吸い付き系のオトシンクルスやエビ類が酸欠に弱いため、比較するとサイアミーズは強いと言えます。

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学習能力が高い

サイアミーズは基本的に集団行動です。そのため特定のコケに興味を示さなかった個体でも、そのコケを食べる別の個体と一緒に飼育すると興味を示し始めることがあるそうです。コケをあまり食べないサイアミーズがいる場合は、ショップなどでコケをよく食べるエリートを連れてくると面白いかもしれません。

たぶんこような感じで教育してくれるでしょう。(タイ語で笑)

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サイアミーズ・フライングフォックスの短所 

 

同種間で小競り合いがある 

よく一緒にいるくせに小競り合いをします。相手に怪我を負わすほど戦うわけではありませんから、特別心配する必要はないかもしれません。

ケンカするほど仲が良いのかよく分かりませんが、ケンカする割にいつも一緒にいるということは、それ程仲が良いということで間違いないでしょう。

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若干グレる

サイアミーズの1番めんどくさいところでもあります。

私達の様に思春期にグレるなら可愛いもんです(私は夜の校舎窓ガラス壊してまわったことはありませんが...)。そんな私達とはウラハラにサイアミーズは思春期を過ぎ、良い大人になる頃にグレます。人間で言えば、学生時代に真剣に勉学に励み、社会に出て真面目に働き、60を過ぎる頃にクズになる感じでしょうか?

どのようにグレるのかというと、まずはコケをあまり食べなくなります。基本的にコイの仲間は幼魚の時期だけコケをよく食べる種が多いですから、仕方がないと言えば仕方がないかもしれません。サイアミーズは大きくなっても全く食べないわけではないのでまだ優秀な方です。

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もうひとつは性格が荒くなることです。「サイアミーズについて」の性格の所で既に説明済みですからあまり触れませんが、他魚を殺す程ではないですから安心して下さい。エサをいちばんに食べようとして暴れ回り、散々まき散らかして結局あんまり食べれなかったりと、見ていて面白いですよ。

以上が多少ウザったい所ですが、飼育する以上がまんしてあげて下さい。

 

よくある質問

 

成長は速いですか?

サイアミーズはすぐ大きくなるという話を聞きます。飼育環境によっても変わるはずですが、同居魚が多い場合はそれ程多くの人工飼料を口にすることが出来るはずですから成長も早まるはずです。

特にディスカス水槽などで、食べ残しの処理のために入れられているサイアミーズなどを見ると、目を疑うほどデカくてずんぐり体型だったりします。ディスカスハンバーグなどの動物性タンパク質の多いエサを食べ続けると速攻でデブります。

私はなるべくコケだけを食べさせたかったため、エサはごく少量しか与えていません。それだけ同居魚の飼育数を減らす必要もありますが、30秒で食べられる量を数回に分けて与える方法もいいかもしれません。エサが沈み始めるとサイアミーズもガンガン食べ始めますから、浮いているうちに魚達に食べてもらうか、元から浮上性のエサを与えると良いでしょう。それもあってか、私のサイアミーズは成長がとても遅いです。

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ガラス面のコケは食べますか?

効果が薄いように感じます。口の形状上ツルツルした面を掃除するのは得意ではありません。アオミドロなどの糸状のコケがガラス面に生えているのであれば効果が感じられるかもしれませんが、ツルツルになるほどではないでしょう。ガラス面はオトシンクルスや貝類の方が得意です。

 

稚エビは食べますか?

比較的大きな個体だと食べるそうです。実際に見たことはありませんが、肉食性も多少はありますから食べてもおかしくないでしょう。エビの繁殖を狙っているのであれば、サイアミーズは入れない方が無難です。

大人のエビに関しても弱った個体は食べられることがあります。エビの場合、一度弱ってしまえば回復することはあまりありませんから諦めがつくかもしれませんが、一部始終を見してまうと酷いですね...。逆に体格差があっても普通に元気な個体は、口に入るほど小さい場合を除いて捕食されることはないでしょう。

 

フタは要りますか?

あると良いですが必須ではありません。私はフタなしの管理ですが、水面差が2cmあるためか飛び出しは一度も起きていません。ただ、どの魚でも同じですが導入当初はフタをしてあげて下さい。

 

どの位の引数が要りますか?

サイアミーズは複数匹入れると、同種間で小競り合いをしますから出来れば単独で入れることをお勧めします。私であれば60cm水槽以上の場合だけ2匹使います。本当は偶数匹での飼育はお勧めできない(ケンカが起きやすいから)ですが、大きくなった後のことを考えると仕方がないでしょう。

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黒ヒゲを食べてくれません

優秀なサイアミーズと一緒に飼育する方法は先程説明しましたが、それ以外にも、エサが黒ヒゲゴケしかない環境にするという方法もあります。私の水槽でも、コケの発生が黒ヒゲのみになった頃から積極的に食べるようになった記憶があります。

 

サイアミーズをオススメする場合

 

黒ヒゲゴケが発生している場合

当たり前ではありますが、これがサイアミーズを入れるいちばんのメリットです。サイアミーズ以外にも黒ヒゲを食べるといわれる魚やエビはいますが、サイアミーズ程の効果はないといわれています。

 

糸状のコケが大量発生した場合

アオミドロなどの細い糸状のコケであればヤマトヌマエビ等でも良いですが、太く白い糸状のコケなどはヤマトヌマエビも食べないことがあります。理由は単純に硬いからだと思われます。以前私の水槽でも経験がありますが、サイアミーズはプチプチとちぎって食べてくれました。パワーの面ではヤマトヌマエビもサイアミーズには勝てないでしょう。

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大型魚水槽の場合 

比較的大きくなったサイアミーズを大型魚水槽のコケとりとして使う手もあります。ただ、大型魚水槽の場合は水草を入れない場合もありますから、結局は残飯処理になってしまう可能性もないとは言えませんが....。

 

最後に

サイアミーズについて色々と説明してきましたが、どうだったでしょうか?多少トラブルメーカーな感じもしますが、上手く使えば本当に頼りになるコケ取りではないでしょうか?コケ取り生体で悩んでいるなら是非参考にしてほしいです。

ではまた。(無駄なイラスト満載だったような気がしますが許して下さいね)